words&music TAISHI FUKUNAGA

ドキュメンタリー映画の中で　少女が撃たれ崩れ落ちた
この世界のためには多分　それが必要だったから
エンドロールが流れた後に　拍手の音で席を立つ
警戒音を発した鼓膜　暴発した　スプリンクラー

古い画用紙が　風圧で舞い上がる
二度目のコール音が鳴り響いたら

僕は今疑っている　世界中の呼びかけに
「That is SAD STORY」　本当にそう？
君は　今　悲しい　？

フロリダ半島の海岸に　打ち上げられたイルカの悲鳴
世界中の人たちはきっと　手を繋げると信じてる
でもそんな事はもうすでに　僕らの部屋には関係ない
それでいい　それでいいでしょ？

捨てられた思考　悪臭を放っている
後ろ手に鍵を閉めて　もう誰も来れない

僕は今信じている　この美しい瞬間を
「That is SAD STORY」　口づけて　眠る

ターミナルケアで　ただ包まれていたい
これ以上何も　壊したくないのに

僕は今疑っている　世界中の問いかけに
「That is SAD STORY」　本当にそう？　僕は

僕は今信じている　でもそれでいいと思う
「That is SAD STORY」　本当にそう

僕は　今